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さて、IPOB。
あはは。
あまりにも久しぶりのアップすぎて。。。
照れる。


さて、IPOB。
ワインにおけるバランスを追求して行こう!
という、グループ。
まずは代表であるRajatのSandhi Bentrock Chardonnnay 2012.
美しい。
こんなにきれいなサンタバーバラの白ワインを飲んだ事が無い。
バランスというより、酸がしっかり表れ、それが強すぎず弱すぎず。
もう存在感バッチリ!
買いブドウですが、海に近いらしく、よくできてます!
続いて、Domaine de la coteのBloom's Field 2012.
香りからすごく誘惑されます。
それも黒い果実に誘われます。
味わいは凝縮しており、とても快活で魅力的です。
新樽を一切使わない。コンクリートタンクで醗酵させ、ブドウが持つ強さだけを引き出す手法。まさにソムリエが造り、ソムリエの仕事を減らすためのワイン。
現在はピノノワールのみを造ってるらしい。
ん?
でも、もともとピノとシャルドネが好きと言って立ち上げたグループのはず。
てことは??
聞いてみました。
やっぱり。
現在、1樽だけ造っているそうです。
まだ販売には至らない数なのですが、今年にさらに植樹をし、2018年頃にはようやく販売できる数が造れるだろうから、期待しててよ!と言い残しました。
そして今年の1月には新婚旅行で東京、ウチにも来てたなんて。あれだけのキャラだから見かけたら気づくのだが、休みだったのかなぁ〜

次がLIOCO.
理緒子?みたいな。
元インポーターとレストランのワインディレクターの2人の名前を足して命名。
頂いたのはPinot noir Hirsch Vineyard 2012.
今日は逢えなかったが、もう一人のグループ立ち上げ役者のHirschのぶどうを使ったワイン。
とても穏やかで静か。人見知りしているようだ。
マット・リクライダーという元インポーターの話では、2012はとても素晴らしいヴィンテージ。
そんなヴィンテージのワインはまだ開かない。あと2年は待って欲しいとのこと。そんなマットもRajatのブルームスフィールドを飲みたがり、一言。「ん〜素晴らしい。もう開いてる。いいね〜」
比較すると自分のはまだまだ開かない。
これは先日Hirschのオーナーと彼女のワインも飲んだが、やはり同じく開いてなかった。だからもう少し待とうか、とのこと。
もともとマットはアメリカへフランスやイタリアのワインを輸入していたが、友人であるもう一人のパートナー、ケビンとリオコを立ち上げました。このケビンはスパゴ・ビバリーヒルズの元ソムリエ。
てことは、我が師匠であるマイクとも働いていたのか。何故かそんな話になり、
「元同僚が今シェフしてるんだぜ!」と言ったら、
「Leeか?」って聞くので、
「なわけないだろう。彼はもう作らないじゃん!」
「あはは。そっか彼はもうセレブシェフだもんな」だって。
面白い人だ。
さらに、面白かったのは輸出するほど数は無いが、カリニャン100%も造っているらしい。
それも高樹齢の。ナパに古くからあるブドウが、ジンファンデル、プチシラーの他にカリニャンだったらしい。そして、シャルドネ100%のペティアンも造っているとの事。飲んでみたい〜!

そして、PEAY Vineyards.
Pinot Noir -AMA- 2012です。
これを造っているのがペイ夫妻。奥さんが醸造を担当しているらしい。この奥さんが実はすごいのだ!
ラフィットで働き、ジャン・グロ、ハーシュを経てあのピーターマイケル!
さらに、UCデイビスを出て、ボルドー大学も! すげー!
そんなのがかけらも見えないワイン好きの旦那に付いて来ただけの奥さんかと、お話しするまでは思ってました。
すみません、お見それ致しました。すごい気さくで、素敵な方でした。
ソノマコーストの最北にあるワイナリーだそうです。
酸というより黒い果実が静かに横たわっていて、ゆっくりと話しかける優雅なワインです。締まっていて筋肉質。カリム・ベンゼマのように強さとしなやかさを持つ感じ。ただ強いだけでなく、横にも後ろにも対応でき、いろんな角度からアタッキングできる柔軟性。はい、クリスチアーノではありません。
今日2番目に注目していただけに、楽しみでしたが、結果は期待以上でした。いいワインです。そしていいワイナリーなのでは。今後がとても楽しみなワイナリーだな。そして、奥さんであるヴァネッサに最後に聞いてみた。
「UCD とUniv. Bordeauxと学んだと書いてあるのだが、簡単に言うとどう違う??それぞれの良さや特徴があるとは思うけど」と聞くと、
やさしく、「それはいい質問ね!」と。
「デイビスでは栽培、醸造とすべてを学んだ。詳しく言うと、(グラスを持って)この中にあるものは何だ?なぜこうなるのか。を数値、化学的に検証する。意見する。結果を導くがデイビス」
「ボルドーではエノログなので、醸造を追求する。それも化学に頼りすぎず、人智も使い、丸くバランスを求める」だって。
ふむ。
なるほど。
わかる気がする、というよりこの人、アタマいいな〜。無茶ぶりをよくまとめて、素人にわかる様に話せるなんて。速攻でファンになりました。今度は修行した各ワイナリーの違いと得たもの、それが今どう活かされていて垣間見えるのかを聞いてみよう!
ワインより人に魅せられたなぁ〜

次がOJAI. Pinot Noir Bien Nacido Vineyard 2012.
まず一口飲む前に香りをかいで、なつかし〜!
そう!
その昔、L.A.でよく使ってましたよ〜!良くも悪くも。
ブドウは全て買いで、自身のワイナリーで醸造してます。
その醸造所がなんと、L.A.からSanta Barbaraへ向かう途中にあるVenturaにあるらしい。へぇ〜知らなかった。そんな近かったら週末にday tripできてた!遊びに行ってたら。。。と思うと、また妄想が広がる〜
そんな話で盛り上がり、、、。
味わいも懐かしい〜
今日1番のスパイシーなピノです。そして、騒々しい感じ。ビエンナシドらしく、華やかで明るい。底抜けにならないように、スパイシーさが自粛させるそんな味わい。
1973年に植樹されたぶどうなので、もう40年もののピノです。アフターにスパイシーさが続く、余韻の長いワインです。
「魚料理と合わせるより、肉料理に合わせたい。」そんなワインだそうです。
ただ、味わいはこの40年の中で徐々に変わって来ていて、背の高さは変わらないが、骨格がどんどん細くなってきているらしい。そこがこのグループに合っているのか?と聞くと、「いや。たまたまだよ。自分も年取って来たので、もうずっしりと飲み応えのあるワインはヘビーだ。だから自然な成り行きで、インパクトより、バランス。酸とアルコール。ミネラル感と余韻。」だそう。
わかる気がする。
でも、僕のBossはまだまだカベルネをガンガン飲むんだよなぁ〜。あの人には年齢は関係しないのか。
体力あるよ〜。まさに、IPO Cabernet Sauvignonだな。

そして、大御所。
ジムのABC。
Isabelle Pinot Noir 2012.
リッチだ〜
バランスいいけど、重いよ〜〜〜
本人見た目そのままな味わいだよ〜〜
悪口ではありません。
IPOBの中で、???な味わい。
たぶん、1番重いところでしょうか。
ベースが効いているのに、軽快でノリノリにぐいぐい進んで行くブラックなノリ。
マーヴィンではなく、ゲロッパ!
Mr.Brownです。a sex machine です!
ご存知の通り、ボトルも1番でかいし、重い。
あ〜聞こえてくるくる。♬♩
そういえば、髪型も似てるかも(笑
でもそのジムさん。
面白い事を言います。
(あ、面白く無いおもしろ言葉もたくさん言ってましたが・・・)
「ピノノワールはオイリーだと。
どんな料理でもオリーブオイルを使っていたりするとピノが合う!
みなさんがよく食べているマグロ、サーモンなどと、よく合うのです!
肉料理なら、サシがはいっているもの。赤身の肉ではなく脂質が多いものを!
神戸牛!鴨!!
もし、オイルを使っていないなら、オリーブオイルを垂らしたらいい!」だって。
面白いなぁ〜〜ピノにはオイルかー
ジム氏の哲学は学術的より、古くから培われて来た知恵的。
勉強なります!

最後は、COPAIN Wines. Chardonnay Brosseau Vineyard 2012.
実は最初にSandhiと一緒に比較試飲をRajatからさせられていたので、すでに味わい済み。
このワイナリーも共同経営。
その一人、ウエルズ・ガースリーはワインスペクテイターのサンフランシスコで試飲担当をしていたらしい。その後、渡仏しM.シャプティエでエルミタージュを造り、帰国後はターリーワインセラーで修行した人。残念ながら、今日はシャルドネでしたが。赤も飲んでみたい。修行先から想像するに、濃いのかなぁ〜?バランスはどうなんだろう?と、またまた妄想。
ウエルズはちょい前までのウィリアム・デフォーみたいに頬に縦じわが入る男前です。そんな彼が造るシャルドネは石灰質の土壌がよく表れて、ミネラリー。シャローンのAVAである石灰質がよく感じられます。でも自然な厚みがあり、樽によるのか、ソフトです。
やわらかい。バランスがいいというより、やさしく、人当たりがよくて、常に笑顔な人みたい。うん、明るいね。
Sandhiはしっかり芯があって、自己をまげない人のイメージ。
Copainは表面からは想像できないが信念はあるけれども、周りや状況にあわせつつ、自分の道も踏み外さない。協調性と大人な人のイメージ。男なら友人になれそうだ。
やっぱり、ピノも飲んでみたい!

最後に、食事と合わせて飲むはずだったのだが、通訳と会話に忙しく、ほとんど食べた味の記憶がない。
同じくジム氏も〆の挨拶で言ってましたが、「こんなにワインと料理のペアリングを無視した食事会は無い。でも、それぞれが意外とどこかにマッチして、結果オーライだったんじゃないかな?」だって。
バランスが良いワインは料理ともバランスが良いってことか!

さて、IPOB。_d0008817_3342496.jpg

ごちそうさまでした。

April, 15, 2015
by marcbleu | 2015-04-27 03:43 | oenophile
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